追悼文箕輪

高橋先生との出会い


箕輪敏彦

1 高橋先生との出会い

私(1953年生)は1994年スウェーデンボルグを読み始めました。

1995年、高橋先生の講談社現代新書『スウェーデンボルグの思想』が刊行され、それは初学者の私にとって貴重なガイドブックとなりました。何人もの人に差し上げました。

1998年東京新教会で開催されたJSA第二回大会で高橋先生に初めてお会いし、それ以来御手紙なども通し親しくご指導いただきました。感謝してやみません。

1999年私は聖母こそ新しいエルサレム(を表象される方)と思うに至り、2000年からカトリック教会へ行き、翌年受洗し自分でも全く予期していなかったカトリック教徒となりました。主を父、聖母を母とする信念は今も変わらず、スウェーデンボルグ読者として変わり者、カトリックにおいてスウェーデンボルグを信ずる点で異端です。

2 時の終わり

最後の審判は霊界での出来事(1757年)とのことです(『最後の審判とバビロンの滅亡』45)。しかし現実世界においてコロナ騒動やウクライナ紛争など、マタイ24章や黙示録が実現しつつあるように思います。先生のご意見を伺いたかったのですが、その機会が失われてしまい残念です。ご冥福をお祈りいたします。